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葬儀は亡き人の冥福を祈り、その人と親しい人々の喪失感を癒す営みです。
残された家族が故人の存在を心に刻み込む儀式でもあります。
現代においても葬儀をしっかり行うことは大変意義のあることです。
枕経
大切なご家族が亡くなられた場合、まず枕経をお唱えに伺います。
あわせて葬儀の日程や内容(僧侶の人数、戒名、お布施など)の打ち合わせをさせていただきます。
その際分からないことがあれば遠慮せずにお聞きください。
御葬儀
一般的な当日の流れ
出棺の儀(出棺の30分前から出棺の儀をとり行います。案内のあった方は時間に余裕を持ってお集まりください)
→出棺
→荼毘(火葬)
→収骨
→ご葬儀・開練忌並びに予修小練忌法要
→お墓参り・お寺参り(時間などの都合で行わない場合があります)
→会食
→補陀落(フダラク)
曹洞宗のご葬儀
曹洞宗のご葬儀は、故人に戒(仏弟子としての心構え)を授け仏弟子となっていただき、共に仏道を歩む仲間として送るという意味があります。
戒を授けた証明としてのお名前が戒名です。またお釈迦様の教えが途切れることなく故人のもとまで伝わった証明である血脈(ケチミャク)を授与します。
仏弟子となった証である戒名と血脈を授かることは、故人が迷いや苦しみから解き放たれ、お釈迦様のもとへ歩み始めたことを意味します。
中陰供養(四十九日間)
中陰とは個人が亡くなった日から四十九日間のことで、この期間に行われる供養の総称が中陰供養です。
中陰は仏弟子となった故人が「お釈迦様のもとに到るまでの修行期間」として捉えられています。
初七日から七日ごとに行う供養には、修行している故人を励ます意味もあります。
七日ごとの供養
七日ごとに祭壇前または仏壇前にてご供養させていただきます。読経の時間は30分ほどです。
現代において毎七日ごとの供養は難しくなってきました。
なるべく初七日から三七日まで、そして四十九日は僧侶とともに供養するのが良いと思います。
時間についても各家庭の事情に合わせますので、遠慮なくご相談ください。
・霊供膳(仏壇に供えるお膳)とお団子(ダンス)について
仏送りまでは霊供膳を毎朝お供えします。
仏送り以降は七日ごと、月命日にお供えください。
お団子は七日ごとにお供えください。この辺りではお団子の数は7個です。
仏送りについて
三七日(または二七日)に合わせて祭壇前にて仏送りの法要を行います。
祭壇は本来四十九日間設けられますが、ご家族のご負担を配慮し仏送りをもって片付けます。
また納骨も行います。合わせて会食を行う場合が多いです。
・一般的な仏送りの流れ
時間までに僧侶が自宅に伺います。案内のあった方は時間に余裕をもってお集まりください。
→読経(30分ほど)
→納骨
→お寺参り
→会食
お位牌について
白木のお位牌は四十九日までの仮位牌です。
四十九日までに本位牌をご準備ください。
四十九日などに合わせて本位牌の開眼供養(魂入れ)を行います。(早めに準備ができた場合は仏送りに合わせて行う場合もございます)
位牌場のお位牌もなるべく早くご準備ください。
・開眼供養に準備していただく物
小筆、墨(墨汁)、硯(ない場合は小皿など)
補陀落(フダラク)について
葬儀の夜、七日ごとの夜、仏送りの前日の夜に補陀落(ふだらく)が行われます。
自宅祭壇前に地域の人が集まり西国三十三観音の御詠歌をお唱えします。
この地域に伝わる民間信仰で、かつては御詠歌の前に念仏も行われました。
唱え終わった後、参加してくださった皆様にお礼のお酒などが振舞われます。
故人を偲んで語り合う大切な場となっています。